“中四国のベストイレブンに入る“そう語ってくれたのは、愛媛大学アメリカンフットボール部(以下アメフト)柊雄介(ひいらぎゆうすけ)だ。
野球からアメフトへ
柊は小学1年生から高校まで野球一筋でアメフトに触れ合う機会は少なかった。しかし、2つ歳が上の兄が時々テレビでNFLを見ていたこともあり、存在は知っていた。野球は高校で燃え尽き、大学では違うスポーツをしたいと考えていた所、真っ先に頭の中に浮かび上がったのは、アメフトだった。迷わずアメフト部の体験にいき、初めて楕円形のボールで、キャッチボールをした。『純粋にキャチボールが楽しかった』そのまま入部を決意した。
イメージとのギャップ
テレビでしか見たことのなかったアメフトのイメージは、大男のぶつかり合いで、筋肉や体の大きさで勝負がつくと思っていた。しかし、入部してみて一番驚いたのが、細かく計算し尽くされた戦略と、ルールの多さだ。まずは基本的なルールから、先輩に教えてもらった。その次に戦術を教えてもらい、知れば知るほど面白くなりどんどんアメフトにのめり込んでいった。それと同時に体も大きくなった。入部当初は180cm69kgだった体格が1年後には、180cm 82kgと13kgも増量した。「アメフトが好きで強くなりたいという思いでお米を食べ続けました」と柊は話してくれた。
悔しさをバネに
昨年柊は、ワイドレシーバーとして試合に出場していたが、相手のコーナーバックの能力と上手さに圧倒され何もさせてもらえず悔しい思いをした。そんな悔しい思いは2度としたくないと思い、筋力アップのためのトレーニングとNFLのカンザスシティチーフスのトラビスケルシー選手のビデオを繰り返し見て、イメージしてきた。また、SNSで練習動画を探し、良い練習方法があれば積極的に取り入れ、常にアップデートしてきた。「今年は一味違うところを見せたい」と最後に語ってくれた。
大事な場面で決められる男に
注目してほしいポイントはと質問をした、柊はこう答えた「昨年までワイドレシーバーでしたが、新チームからタイトエンドとしてプレーすることになりました。昨年ワイドレシーバーとして試合に出場した経験を活かして、大事な場面でのバスキャッチに注目してほしいです。必ずキャッチするので」と目をまっすぐ見て答えてくれた。その目からは、自信が伝わってきた。
最後に一言
昨年は試合に出場しましたが、個人的に目標としていたタッチダウンを決めることができませんでした。今年はタッチダウンを決めて、チームに必要とされる選手になり、必ず優勝します。
※本記事に掲載されている写真は、ご本人から直接ご提供いただいたものです。