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アーチェリー

『アーチェリーと私』

岡山大学アーチェリー部 副将 岡林芽依(おかばやしめい)

バドミントンからアーチェリーへ
岡林は、中学高校とバドミントン部に所属していた。大学でもバドミントンをしようと考えていたが、新歓期間に足首にひどいケガを負い、バドミントンをプレーできるような状況でなく、仮に入部したとしてもリハビリ期間や体力筋力を戻す時間を考えると大きな遅れになってしまうと思い、バドミントン部に入部することを断念した。そこで出会ったのが“アーチェリー”だ。岡林はこう話す「どうしても運動部に入りたいという思いがあり、“アーチェリー部”に入部しようと決めました。見学をしたとき、先輩方の練習する雰囲気、競技に向かう真剣な姿が素敵でここに入部したいと思いました。」

楽しい思い出が真っ先に浮かんでくる一年
一年を振り返って、岡林はこう話してくれた。「長いようで短かったです。この1年は順風満帆ではなかったです。自分のスコアに伸び悩んだり、運営はどうすればうまく進むのか、練習のペースはこれで大丈夫かなど、1人では解決できそうもないことまで悩んで落ち込んだこともありました。しかし、部活が嫌いになることはありませんでした。部員同士で笑い合ったり、お互いの成長を喜んだりと、楽しい思い出が真っ先に浮かんでくるからです。悩み苦しむ時間はひと段落するまで長く感じますが、楽しい時間はあっという間に終わってしまいます。私たちの部活は楽しくて居心地がいいものでしたが、あの仕事をもう一度すると考えるともういいかなって思います(笑)」

感謝の気持ちで溢れた
最終戦が終わった時、次のように感じたと岡林は話す。「試合の結果に対しての感情もありましたが、感謝の気持ちの方が大きかったです。アーチェリーの”ア”の字も分かっていなかった私たちを、引退されるまで指導してくださった先輩方、決して順調とは言い難かったですが助け合いながら部を運営した同期、部を共に盛り上げてくれた個性豊かな後輩たち、アーチェリーで繋がることのできた縁……上げていくときりがありませんが、たった3年にも満たない私のアーチェリー人生に携わってくださった人達やきっかけのおかげで、アーチェリーの魅力や素敵なことに気づくことができました。なので最終試合は本当に楽しかったですし、忘れられない思い出になりました。」

自分と戦う
アーチェリーを通じて成長した点を聞いた。「自分を見つめる時間が増えたことです。バドミントンのような対人競技は相手の特徴に合わせて戦術を変えたり、プレーの読み合いが発生します。しかし、アーチェリーのように得点を重ねていく競技では自分自身を高めていくことが重要になります。アーチェリーは極端に言うと、10点取れるフォームで打ち切ることができれば最高点が取れます。しかし、実際には難しいので練習で理想のフォームに近づけるように自分のフォームを見直したり、メンタル面でも集中を切らさないようにメリハリをつけたりしました。結果が全て伴ったわけではありませんでしたが、ある課題に対して様々なアプローチを仕掛け、解決していくプロセスは私生活でも生かされています。また、これらの試行錯誤は一人ではできませんでした。先輩や同期に相談したり、後輩と一緒に射形の研究をしたりしました。個人競技ではあるものの、心がつながっているように思います。感謝の気持ちでいっぱいです。」

後輩に向けて、メッセージ
部活をやっていて偉いか、と言われると分かりません。人それぞれ価値観の違いもありますし、やむを得ず続けなければならないこと、辞めなければならないこともあります。それぞれに優劣をつけてほしいのではなく、自分の選んだ道を自分なりに正解にしてほしいと私は思います。また「正解」の形は人それぞれだと思います。目標が達成したこと、努力したこと、責任を果たすこと……。1人でもできるかもしれませんが、近くで応援してくれる人がいることが部活の強みだと思っています。アーチェリー部だからこそ得られるものがたくさんあると思います。部活を離れた後でもきっと素敵なものになるので、アーチェリー部にいる時間を大切に切磋琢磨してください。応援しています。

※本記事に掲載されている写真は、ご本人から直接ご提供いただいたものです。

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RYO

RYO

アメフトオタク

1999年4月6日、大阪府大阪市生まれ23歳。小学5年生からアメフトを始め2015年大阪産業大学附属高等学校に入学。3年時に主将を務め大阪無敗で全国大会に出場。2年・3年時にはU18日本代表に選出。2018年に近畿大学に入学。2022年に卒業し、現在はX3のリードエフォートエールズで主将を務めています。

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