地方に眠るアスリートたちを応援するメディア

アメフト

『試合までの毎日が勝負』

金沢大学アメリカンフットボール部 MGR夏目実桜
Q.なぜアメフト部へ入部を決めましたか?

先輩たちの雰囲気です。
私がたまたま参加した新歓イベントは先輩たちとただおしゃべりするだけのイベントでした。特別盛り上がりがあるイベントではなかったですが、先輩たちと長い時間話して部の雰囲気に惹かれました。本当は次の日に野球部の新歓イベントに参加する予定でしたが、イベントのその場で入部宣言をしました。

 

Q.どういった時にやりがいを感じますか?

自分やMGRの行動が部の進歩や利益につながった時です。
MGRの行動の結果はすぐに目に見える結果になることが多いとは言えません。その中で私が1番やりがいを感じたのは地域貢献活動でした。
私が3年生の時に近隣小学校での登校時の見守り活動を始動させました。この活動はテレビや新聞で何度も取り上げていただき、NHKでは全国放送していただきました。そのおかげで、地域の方や保護者の方、また小学生の子どもたちから感謝の言葉やお礼の品をいただくことが何度もありました。また、SNSでEVERGREENとは関係のない方からも多くの反響をいただき、チームの価値があがったと実感しました。さらに、見守り活動が認められたことで地域の財団から助成金をいただいたことで今年の遠征費を部員から徴収することなく賄えたり、大学から備品購入の予算をいただきダミーやショルダーなど多くの備品を購入していただきました。
自分で考え、行動を起こしたことで、部員の負担を減らすことができ、さらにチームの価値を高めることができた時、大きなやりがいを感じました。

Q.入部して苦労したことorギャップを教えてください

MGRの存在意義を理解することが難しかったです。
私の入部前のイメージは「MGR=お手伝いさん」で、スタッフは部員とはいえ一歩引いた存在だと思っていました。しかし、EVERGREENのMGRは違いました。常にチームの勝利のため自分にできることを探し、考え、行動に移すことを求められました。自分の中で大きなギャップであったため、さらに1年生の頃は何も考えずに部活をしており、この考え方を理解するのに苦労ました。2年生の頃には自分が部活を続ける意味がないと感じ、部活を辞めようと思っていました。しかし、同期と話してみんなで最後までがんばりたい、みんなと一緒に勝ちたいと思い、自分にもチームのために何かできることをしようと思うようになりました。さらに先輩のMGRの姿を見て、自分で考えたり行動を起こすようになったりしてMGRへのやりがいを感じるようになりました。

 

Q.思い出に残っている試合は?

2021年の福井県立大学戦です。
私は2年生までは漠然と「負けたくないな」としか思っていませんでした。しかし、3年生になった時、2年も連続で負けている福井県立大学に絶対勝ちたいと思いました。当時の4年生がチームを変えようとしているのを見ていたこともあり、私も気持ちを入れ替えて自分なりにがんばった1年間だったため、それでも勝てなかったのがとても悔しかったです。当時のMGRリーダーがチームやMGRに対して大きな変革をもたらしたのに勝てない、次はそれ以上に何かを変えなければならないと感じました。

Q.2021シーズンを振り返って

私は3年生の途中からMGRリーダーを務めることになり、大きなプレッシャーを感じながら2021年のシーズンに入りました。4年生の先輩と一緒に毎日練習後にミーティングしたり、MGRでチームの現状を見返してみたりと主体的に部活に取り組み、行動を起こした1年でした。試合当日もサイドラインからチームを見ていました。技術的な詳しいことは分からない部分もありますが、後半にずるずると点数を取られていくのを間近に見て、私がチームを負けさせてしまったと感じました。代替わりをするとき、自分達の代では、「この人たちなら絶対に大丈夫」と思って試合当日に選手を送り出せるよう毎日の練習や練習外の時間を過ごそうと決意しました。

 

Q.秋シーズンに向けての意気込みを教えてください!

2022年の目標は「打倒福県」です。3年間連続で負けている相手ですが、だからこそ勝ちたいという気持ちは強いです。私にとっては最後の1年です。2年連続でリーダーを務めるからこそ、昨年と変えられる部分もたくさんあると思います。試合当日フィールドに立たないMGRにとって、試合までの毎日が勝負です。毎日なにかひとつでもチームを勝利に近づけます。MGRの力でチームを変えることができて、勝たせることができるということを後輩のMGRにも伝えていけたらと思います。
また、主務として、たくさんの人に愛され、応援されるチームにしたいと思います。そのためになにができるのか考え、行動に起こすことを私だけでなく多くの部員ができるよう、意識づけをさせる1年にしたいと思います。
後悔のないよう、全力で取り組みます!

 

※本記事に掲載されている写真は、ご本人から直接ご提供いただいたものです。

 

 

  • 記事を書いたライター
  • ライターの新着記事
RYO

RYO

アメフトオタク

1999年4月6日、大阪府大阪市生まれ23歳。小学5年生からアメフトを始め2015年大阪産業大学附属高等学校に入学。3年時に主将を務め大阪無敗で全国大会に出場。2年・3年時にはU18日本代表に選出。2018年に近畿大学に入学。2022年に卒業し、現在はX3のリードエフォートエールズで主将を務めています。

  1. 『アーチェリーと私』

  2. 『硬式テニスの魅力に心を奪われた』

  3. 『バスケができる幸せ』“当たり前に感謝する”

RECOMMEND

RANKING

DAILY
WEEKLY
MONTHLY
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3

RELATED

PAGE TOP