“部員ひとりひとりが変化となる”チームへ
滋賀大学アメリカンフットボール部キャプテンTE/LB5番藤原悠太郎
魅力を感じた
藤原は小学2年生から高校3年生まで野球部に所属していた。大学入学後ガタイが良かったこともあり、アメフト部の勧誘を受けた。そして始めてアメフトの試合を見た時、活躍したら大歓声がおこり、アグレッシブなプレーの中にある知的な作戦、繊細な準備を目の当たりにして、アメフトというスポーツに魅力を感じた。
自分しかいない
滋賀大学は、3年生からも副将を出す伝統がある。藤原はちょうど副将を決める日に怪我をして入院していた。そんな時に全体連絡で2021年度幹部の発表があった。何気なく見てみると「藤原副将」と書いてあった。それを見た藤原は「正直びっくりしました。でも自分しかいないなと思っていました」と微笑みながら話してくれた。そのままの流れで、2022年主将を務めている。しかし、副将と主将は全く別だと藤原は話す。「主将になり、良くも悪くも視野が広がって、些細なことが気になり、今まで気づいていないことも気づき、悩みが増えました。正直大変です。でも同期が助けてくれるからなんとか頑張っています」と主将ならではの悩みと向き合いながら、頑張っている事が伝わってきた。
改革を巻き起こそう
2022年度のチームスローガンは「be the change」「部員ひとりひとりが変化となる。」という意味がある。昨年、秋リーグ全敗という悔しい結果に終わった滋賀大学は、要因の一つとして、悪いチームの流れを変えるような存在になる人物がいなかったことがあげられました。今年度は一人ひとりが変化となってチーム全体にも改革を巻き起こそうという思いが込められている。
魅力を持ち続けてもらえるようなチーム作り
藤原は心がけていることがある「育ってきた環境、入部動機も異なるような地方大学の部活では、部員の部活に対するモチベーションは個人によって大きな差があります。しかし、人数の少ない僕達にとって、部員全員が大切な戦力です。全員が勝ちに対して貪欲に取り組まなければ、勝利は掴めません。みんなが同じ目標に向かうためには、上から言われるのではなく、全員が自ら考えて思い切りアクションを起こせるような環境が必要です。その環境づくりとして、自らが誰よりも妥協せず努力し、締めるとこは率先して引き締め、楽しむところは1番楽しむことを意識しています。部員から、この人のために戦おうと思ってもらえるような人物像を目指しています。」
勝ちへの執念
今年のチームの印象はと問いかけた。「今年のチームは、勝ちへの執念がどのチームよりあると思います。」「昨シーズン、今の4回生以下が多くフィールドに立っていながら、1勝もできない本当に悔しい思いをしました。新チームが始動してから、4回生を中心として、あんな思いはしたくない、と日々試合に勝つことを考えて生活しています。」と勝利への気持ちが強いことを伝えてくれた。
最後に
昨シーズン全敗という結果を受け、新チームが始動してから、もう1度チームを作り直して「この仲間達と秋シーズンを勝って笑って終わりたい」と毎日本当にただそれだけを考えて過ごしてきました。
だからこそ秋シーズンは絶対に結果にこだわりたいです。これまで3年半もの間アメフトに懸けてきたので、最後は必ず、入れ替え戦に出場し、2部昇格を果たして笑顔で引退してみせます。
※本記事に掲載されている写真は、ご本人から直接ご提供いただいたものです。