広島大学アメリカンフットボール部 OL/DL主将 中村弦詩(なかむらげんじ)
経験したことのないスポーツにものすごく魅力を感じた
中村は、小・中学校で空手、高校では弓道をしてきた。高校で弓道部を選んだ理由はその時にでしかできないことをしようと思ったからだ。「弓道なんて高校で経験しないと人生で2度と関わることないと思ったから入部しました。」大学に入学しアメフトに出会った時、同じ感情を抱いたと当時を振り返る。「ボールの取り合い、激しいぶつかり合いなどアメフトについて全くしらなかったが経験したことない出会いのないこのスポーツにものすごく魅力を感じました。また体験してみると頭をよく使うことや様々な個性を持った選手がいるスポーツであると知りアメフトに対して興味と熱が湧き出て入部を決心しました。」
当たり前のとこを当たり前に
中村は、3年生まではOL一筋でやってきた。下級生の頃から先輩の影響もありアサイメントを覚えるだけではなくプレーの意図を理解しようとしたり練習時間外での自主練や筋トレを淡々とこなしフットボールに向き合ってきた。そして3年生になったと同時に来年度の主将としての自覚も芽生えるようになってきたと話す。「前年度の主将の動きをよく観察し来年度の準備としての期間でした。覚悟と自覚を3年の頃強く持ちチームの要となる存在を目指すようになり、先輩とコーチに推薦されて、キャプテンになりました。」
壁を突き破る
2022年度のチームスローガンは、『Break it』
break it は殻を破る、壁を突き破るという意味を持つ。昨年度中四国3連覇と九州代表に敗北という喜びと悔しさを同時に経験した。「今年度のチームの課題は若さでした。コロナ禍で人数不足、試合数の減少に伴い実戦を経験している選手、スタッフは少ないです。そんな中で今年の目標である中四国4連覇、全国大会勝利を達成するにはこの若さを克服する必要があります。部員全員が今までより一段階進んだ状態つまり今までの自分の殻を破り存在感を出していくためこのスローガンにしました。」と強い想いを話してくれた。
実践を繰り返して経験を身につける
今年度の1番の課題は、実践経験の浅さだ。部員が少ないのでこの課題を解決するためには実践練習より各パートでの練習内容改善や個人のいちプレイヤーとしての意識が必要不可欠だと中村は考える。「練習では一対一での対戦を意識したマンツーやオクラホマのメニューを多めに取り入れました。全体の合わせ練習では経験の浅い選手が多いため同じプレーを何度も繰り返しました。また今年はコロナの規制が緩和されたため広島で活動している社会人チームや高校生と連絡を取り合い合同練習をかなり行いました。このように取り出しと実践を繰り返して経験を身につけていけるようにしています。」と課題という大きな壁を突き破っていた。
めちゃくちゃ元気がいい
今年のチームの印象について聞いた。中村はこう答えた「今のチームは若いです。下級生がめちゃくちゃ元気で、上級生が引っ張られる時もあります(笑)縦間で刺激を与え合っていて、プレーのギリギリまでコミュニケーションを横と取ります。人数は少ないけど元気な選手が多いと思います。ミスも多いですけどいいプレーで目立つことも多いです。そういうはっきりした選手が多い印象です。」と話してくれた。
最後に
今年は中四国リーグも例年通り行われる予定なので試合数がちゃんとあります。
去年は先輩の力を借りながら優勝し、全国では敗北しました。
まだまだ時間はあるので4年から1年全員で一戦一戦を勝ち取っていこうと思います。一敗も許しません。応援よろしくお願いします!
※本記事に掲載されている写真は、ご本人から直接ご提供いただいたものです。