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アメフト

『意識改革』コツコツ努力する

山形大学アメリカンフットボール部「TOMCATS」主将OL/DL石田岳

団体競技への憧れ

石田は、硬式テニス・空手・柔道など様々な個人競技を行なってきた。その中でも空手は全国大会に出場するなどの実力の持ち主だ。しかし、団体競技ならではの、仲間と共に喜怒哀楽を共有する事に漠然と憧れがあり、大学では何か団体競技を行おうと考えていた。アメフトは高校生の頃からNFLの試合を見るのが好きだったという事もあり、知っていた。そして、実際にアメフトに触れ体験していくにつれて、面白いと感じ、今までのスポーツ経験も活かすことができ、活躍できると思い入部した。

認められた瞬間

山形大学は先輩の指名でキャプテンを決める文化がある。石田の代は二人の名前が上がった、最後に選ばれたのは石田だった。キャプテンに選ばれた理由は「コツコツ努力してきた姿勢だった」石田の入学当初の体重は67kgとアメフトをするには少し体重が軽かった。その当時のポジションはTEで同じポジションに負けたくない先輩がいた。その先輩に勝つ為に半年で81kgまで増量し、フットボールの技術も磨いた。その結果試合に出場することができた。このようにコツコツ努力する姿勢が先輩に認められ、キャプテンに指名された。「認められたことがシンプルに嬉しかった」と振り返る。

先を見据えて

今年のチームスローガンは、”チームの基盤を固める”だ。このスローガンには深い意味がある。山形大学はコロナウィルスの影響もあり、三年生がいない状況だ。また、二年生はほとんど試合経験がなく厳しい状況だ。4年生は去年からこのような状況になるのは、全員理解していた。2021年のシーズン前に話し合い「2021年は、試合のことしか考えず必死に練習して勝ちに貪欲になろう。でも、2022年は後輩のことを真っ先に考え全力で未来のTOMCATSを強くしよう」というチーム方針になり、チームスローガンは、「チームの基盤を固める」になった。

文化を変える

山形大学は練習時間がコロナ前から限られており、自分の空き時間でジムに行くようにしていたがチーム全員でトレーニングを行う文化はなかった。しかし、今年のように一年生が多いチームでは、筋トレは必須になる。そこで石田は意識改革を行なった。「自分たちの代以外がほぼ新入生みたいなものなので意識改革がしやすくある意味今後TOMCATSにとっては、いい機会だったのかもしれません。」と石田は話す。

従来の二倍くらいの時間をかけてミーティング

石田は、二年生以下の選手がアメフトについて考える時間を増やそうと考えた。「二年生以下をユニットリーダーに任命し、メニューを考えてもらったりと、少し時間はかかりましたが、練習中に失敗してしまったプレーに対し何が悪いのかを自分たちで考え積極的に質問し失敗点を言語化してもらうよう心がけました。また練習を積極的に撮影し、従来の二倍くらい長い時間をかけてミーティングを行なっています。」その結果、プレーの理解度も例年の2倍くらい上がり、時間を掛けて良かったと話す。

とにかく仲が良い
今年のチームは、「良くも悪くもうるさいくて仲が良いチームです。三年生がいないので、四年生と一・二年生、の距離が自分たちが一年生の頃では考えられないくらい近いです(笑)」「例えば、深夜の3時に今からボーリングいきましょう!って電話を掛けてきた一年生がいました(笑)その時は流石にビックリしました。でも遊びでのコミュニケーションも大切にし、一体感を出して試合に臨めています」

最後に

去年は、公式戦が一戦もできませんでした。なので、今年こそはしっかりとシーズンを初めから最後までやり通していきたいと考えております。また、後輩も同期も去年から比べ身体作り、基礎練習をかなり頑張ってきました。なので、今年のシーズンはその成果がしっかり現れるような良いシーズンにしたいと考えております。試合をするなら勝ちにこだわって前準備(スカウティングなど)から時間が許す限りしっかりと行なっていきたいと考えています!
『シーズン全勝します。』

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RYO

RYO

アメフトオタク

1999年4月6日、大阪府大阪市生まれ23歳。小学5年生からアメフトを始め2015年大阪産業大学附属高等学校に入学。3年時に主将を務め大阪無敗で全国大会に出場。2年・3年時にはU18日本代表に選出。2018年に近畿大学に入学。2022年に卒業し、現在はX3のリードエフォートエールズで主将を務めています。

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