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アメフト

『チームを照らす太陽』

山形大学アメリカンフットボール部 MGR田中佑沙

佑沙がいたら部活がもっと明るくなる!
高校時代は吹奏楽部で、E♭Clarinetを担当し、吹奏楽に打ち込んでいた。全力で打ち込んだ吹奏楽は綺麗な思い出を最後にして蓋を閉じたいと思い、大学では、運動部のマネージャーやってみたいな、とぼんやりと考えていた。と当時を振り返る。そんな時に参加した新歓フェス。ここでアメフト部の先輩たちと出会った。そこで先輩に「佑沙がいたら部活がもっと明るくなる!待ってるからな!」と言われたという。
「最初はアメフトという競技もまともに知らず、怖そうで痛そうなイメージでしたが、個性豊かで思いやりがあって優しい先輩たちと新歓期間関わらせてもらう中で、この人たちを支えたいという想いが芽生え、入部を決意しました。」

山形大学を知ってもらう
田中に、どういう時にやりがいを感じるか質問をしてみた。「山形大学の存在を知ってもらえていた時、嬉しい気持ちになります。“あー!あの山形大学ね!”“よくSNSで見かけるよ”“がんばってるよね”など、自分たちの存在を知っていただけていた時、自分の活動は無駄ではなかったんだなと思います。マネージャーって感謝されたり、頼りにされたときとかにやりがい感じる人が多いと思うので、ちょっと他のマネージャーの子とは違って変わってるなと思われると思うんですけど(笑)自分の強みは何よりも「発信力」「行動力」だと思っているので、これからも、山形大学TOMCATSがたくさんの人に応援され、愛されるチームでい続けられるように、尽力したいと思ってます。“私だからできること”にこだわっていきたいです。」と笑顔で話してくれた。


最大の思い出
最大の思い出を聞くと「多すぎて一つに絞れない」と言っていたが一つに絞ってくれた。
「最大の思い出は、同期のみんなとの思い出です。一年生の頃、辛い出来事があった時に、みんなに慰めてもらって励ましてもらったことが1番心に残っています。GW合宿の最終日に、同期のみんなでおうちパーティーしていた時に、色々あってそれを思い出してしまって私が泣き出してしまったんです。全部打ち明けた後、「お前なんも悪くなくね?」「次なんかあったら、俺ら全員でセットしてタックルしてやっから!」「俺らが守ってやっからな!」って。目の前で再現された時なんかは、もう涙吹き飛んでいましたね(笑)私の中ではずっと心に残っていて、感謝の気持ちでいっぱいです。私はこの時に、どんなことがあっても最後までこの人たちを支えきる、と心に決めました。」

印象的な試合
印象的な試合は?と聞くと田中はこう答えた。「昨年秋行われた、仙台ブラックボルツさんとの試合です。これはリーグ戦に全て出場できなかった私たちTOMCATSの、昨年度最初の試合でした。昨年度はコロナウイルスの影響で、思うように活動を行うことができませんでした。山形大学では、ある部活でクラスターが起きてしまい、予定されていた三試合中の二試合は大学から許可が下りず、三試合目は相手チームの怪我により棄権。「一試合もできずに、四年生が引退してしまうかもしれない。」この現実に思わず涙がこぼれました。しかし、立ち止まってはいられない。私はとにかく自分達の現状を発信して知ってもらい、仲間を増やそうと思い、自分のTwitterで現状を投稿、最後に「誰か私たちと試合をしてください。」と投稿しました。この投稿はたくさんの方の目に留まり、結果として仙台ブラックボルツさんと試合を行うことができました。また試合開催までの一連の流れを聞きたいと、東京の出版社の方に個人的に取材していただき、記事にしていただきました。試合ができないかもしれないという状況でも、諦めずにみんなで集まって練習し続けた部員みんなの試合後の顔は、いつにもなく笑顔で溢れていた気がします。
今年は色々緩和されて、例年通りに試合ができそうで、とても嬉しいです。試合ができることに感謝して、一つ一つの試合に全力を尽くします。」

成し遂げたいこと
田中には、成し遂げたいことがある。「試合に勝つことはもちろんですが、今年はプライベートでもみんなと会えたら嬉しいな〜と思っています。キャンパスが別なのもあり、なかなか部活以外でみんなと関わることができないまま四年生になってしまったので、最後の一年はみんなと色んな思い出を作りたいです!BBQとかキャンプとかしたいな〜なんて思っています。あともう一つ。朝日新聞アメフトさんに自分のことツイートしてもらえるように発信頑張ります!『サイドラインでめっちゃ声でかいマネージャーおるぞ」って(笑)」と持ち前の明るさで、話してくれた。

最後に
今年もサイドラインで一番声でかいマネージャー目指します!
どこの試合見ても、マネージャーって静かなイメージがあるので、それを覆すべく、選手に負けないくらい試合中も練習中も声を出して、場の雰囲気を明るくして、チームを勝利に導けるように頑張ります。
「山形大学って雰囲気いいよね」「選手とマネージャー、一体感があるね」「応援したくなるね」そんな風に思ってもらえるように、全力を尽くします!
最後のシーズン。やり切った!と笑顔で引退できるように、やれることは全部やります。
「「「GO!TOMCATS!」」」

※本記事に掲載されている写真は、ご本人から直接ご提供いただいたものです。

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RYO

RYO

アメフトオタク

1999年4月6日、大阪府大阪市生まれ23歳。小学5年生からアメフトを始め2015年大阪産業大学附属高等学校に入学。3年時に主将を務め大阪無敗で全国大会に出場。2年・3年時にはU18日本代表に選出。2018年に近畿大学に入学。2022年に卒業し、現在はX3のリードエフォートエールズで主将を務めています。

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