“成長した姿をぜひ目に焼き付けてください” こう語ったのは和歌山大学アメリカンフットボール部(以下アメフト)エースQB峰野乃輝(ミネノダイキ)だ。
新たなスポーツに挑戦
峰野は、小学校・中学校で野球、高校でハンドボールとずっとスポーツをしてきた。大学でも新たなスポーツに挑戦したいという思いがあり、入学後すぐに、色々な部活を見学してまわった。そこで1番輝いていたのがアメフト部だ。部員がイキイキしていて、練習に真剣に取り組む姿に惹かれ、アメフトに挑戦したいと思った。
人生最大の興奮をもう一度
昨年、和歌山大学は3部から2部に昇格した。入れ替え戦の時の感情を峰野はこう振り返る「入れ替え戦で勝利した時は、今までの部活人生で1番の興奮を味わいました。」しかし、昇格できたのは4回生の力だった。今年は最上回となった自分達がチームを引っ張り、目標である2部残留を達成し、昨年の興奮をもう一度味わうために突き進む。
5ヶ月間のブランク
峰野は、一昨年の練習試合で鎖骨を骨折し、5ヶ月間練習に復帰できなかった。アメフト部を辞めようかまで悩み追い込まれていた。しかし、フィールドで頑張る仲間をみると、フィールド外で自分にしかできないことを探そうと思い、練習のサポートや筋トレ・戦術の勉強・後輩への指導できること見つけ我武者羅にやり続けた。その結果、力を蓄える良い機会となり、チームもいい方向へ進んだ。そして復帰したときは以前より考えてプレーできるようになり大切な時期だったと振り返る。
QBとしての成長
昨年までWRとして試合に出場していた峰野は、今年度はQBとしてプレーする。最初はうまくいかないことばかりでパスもなかなか通らず苦戦していた。しかし、とことん投げ込み、WR経験を活かし、徹底的にコミュニケーションを取り、精度を高めた。「今ではかなり成長できたと自信を持っています。経験が浅い分、自分なりに様々なことを考え、質を上げ、量を増やし、最大限の努力を積み重ねてきました。“成長した姿をぜひ目に焼き付けてください”」と決意と熱い想いを話してくれた。
最後に一言
昨年、3部から2部に昇格することができました。しかし、昨年の主力選手の多くが引退し、チーム結成時はとても試合に勝てるような状態ではありませんでした。そのような中で、幹部と4回生を筆頭にチームを強くし、絶対に2部残留を果たすという強い気持ちのもと取り組んできました。今では、自分達を信じ、自信を持って試合に臨むことができます。最後まで諦めず、1試合、1プレー全力で戦い抜くので、応援よろしくお願いします。
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