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『最強のTOMCATS“復活の年”』

“3年前を超える”こう話してくれたのは佐賀大学アメリカンフットボール部
『TOMCATS』キャプテンOL/DL嘉松悠陽(カマツユウヒ)

不完全燃焼さが残った高校。大学はアメフトに捧げよう
高校時代はバスケ部に所属していた。高校最後の試合、「絶対勝ってトーナメント上がってやるぞ!」と決心して臨んだが、結果は111対59で完敗。第1Qから相手の勢いにのまれ、そのままあっという間に試合が終わった。その試合がきっかけで、部活に対する不完全燃焼さが残りの高校生活で付きまとっていた。
大学進学が決まり、抱いている不完全燃焼さを払拭したいという思いを最後の学生生活でぶつけたいと考えていた最中、出会ったのが佐賀大学アメフト部だった。そのときの部は6年ぶりに2部リーグから1部リーグに上がった年で大変盛り上がっていた。コーチが不在でありながらも選手同士で指摘し合い、お互いを高め合っている先輩達の姿に憧れを抱き、自分の学生生活のすべてをアメフトに捧げてみようと思ったのがきっかけ。
入学当初に「大学では新しいことを始めたい」「体を鍛えて大きくなりたい」と思っていたことも決め手の一つだ。

リベンジすると決心
佐賀大学のキャプテンの決め方は同級生の推薦だ。もともと中学・高校とバスケ部の主将を務めてきた嘉松だが、“良い方向にチームを導けなかった”後悔している。その経験があって、大学でもう一度チームを導くことにリベンジしたいと考え、(アメフトに熱中し始めた)2年次から決心していた。そして、それまでの頑張りや、周囲への気遣いが評価され、推薦された。キャプテンになることが決まったときは「プレーでこのチームを引っ張っていきたい、それから、部員全員に寄り添えるリーダーになりたいという気持ちだった。」と熱い気持ちが伝わってきた。

最強のTOMCATSの復活の年にする
2022年のチームスローガンは「REVIVE」“復活する”
佐賀大学は3年前に歴代最高の九州3位という成績を残した。しかし、それからの2年間はコロナの影響を受け、人数が足りずに思うように戦えなかった。「今年は、この2年我慢してきた思いを活力に変えて、歴代最高の成績を収め、最強のTOMCATSの復活の年にしたいという思いでこのスローガンに決めた。」その為に、常に意識するのは3年前の先輩達。一人一人が先輩たちの実力を超えればチームの総合力も3年前を超えることができるはずと考え、練習に取り組んでいる。

 

学生主体のチーム
佐賀大学は他の大学のようなコーチはおらず、学生が主体をとなって活動している。特に今年はいろんな方と直接連絡を取って、さまざまな技術や知識を学ぶという自主性が非常に高い。たくさんの技術の中から、最適と思えるものを部に還元し、勝利を向かって細かいところまでこだわりながら練習する、そういうチームだ。
全体的に小柄な選手が多いが、ひとりひとりが体格以上のポテンシャルを秘めている。特に新入部員の成長は例年とは比べ物にならないくらい早い。上級生の努力に下級生がしっかりと付いてくる素晴らしいチームだと思う。

最後に
今年から初めてDLとして出場しますが、大量のロスタックルを決めて、プレーでチームを引っ張っていきます。
キャリアなんて関係ない。学生生活の全てをかけて戦います。

 

※本記事に掲載されている写真は、ご本人から直接ご提供いただいたものです。

 

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RYO

RYO

アメフトオタク

1999年4月6日、大阪府大阪市生まれ23歳。小学5年生からアメフトを始め2015年大阪産業大学附属高等学校に入学。3年時に主将を務め大阪無敗で全国大会に出場。2年・3年時にはU18日本代表に選出。2018年に近畿大学に入学。2022年に卒業し、現在はX3のリードエフォートエールズで主将を務めています。

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