名古屋大学アメリカンフットボール部MG久保咲月
なぜアメフト部へ入部を決めましたか?
大学4年間で自分を大きく成長させてくれる環境だと思ったからだ。私は小中高とバスケットボールをやっていた。中学時代にはベンチメンバーではあるが全国大会3位に入賞する程、バスケット漬けの生活を送っていた。
大学生になり、ゆるくバスケットを楽しもうと思っていた矢先にアメフト部に出会った。国立大学ながら全国の舞台で勝利するという高い目標を掲げ、組織運営を全て学生が担い、アツい人達が集まるこのGRAMPUS。惹かれたというよりは、焦りに近い感情だった。このチームに入らなければ自分は後悔する。そう思った。このチームでの4年間の経験は、自分を大きく成長させてくれると思った。
プレイヤーを9年間続けた自分は、スタッフという”支える”役割をやろうと考えたこともなかったが、GRAMPUSのスタッフは”支える”よりむしろ”先導”という言葉が似合うと感じた。広報、フィジカル、戦術の3つの専門職から成るスタッフは、このチームの舵取りであり、チームの勝利に必要不可欠な存在である。そう気が付いた時、GRAMPUS のスタッフとして必ず全国の舞台で勝利を掴むため、私の4年間を捧げることを決意した。
どういう時にやりがいを感じますか?
TR(トレーナー)のリーダーである私は、選手達が試合中、フィールド上で相手を圧倒している姿を見た時に1番やりがいを感じる。
私たちTRには、1人につき5人程度担当の選手をもっている。怪我を予防するためのテーピング、トレーニングの実施、食事の管理、練習後のケア、マッサージ等、選手が強く、安全にアメフトをできるように妥協しない。練習中は担当選手の一挙手一投足に目を見張り、どこか身体に異変はないか?練習強度は適切か?細部まで気を配る。
「担当選手の選手生命は私が守る」そんな責任感を胸に、日々の練習に取り組んでいる。
私達はフィールドでプレイをすることも、戦術スタッフの様にプレイを選択しゲームを動かすこともできない。フィールド外で精一杯の準備をしたら、あとはフィールド内で戦う選手達に想いを託すしかないのだ。だからこそ、想いを託した選手達が、相手を圧倒する姿を見ると自分のことのように嬉しく、誇り高い気持ちになるのだ。TRとしての努力が報われる、最高の瞬間だ。
思い出に残っているシーンは?(部活以外で)
新歓活動。国立大学であるがゆえに、新入部員の獲得をかけた新歓活動は私たちにとって一大イベントだ。その中でも、昨年度の新歓活動における、2年ぶりに対面の新歓活動開催が叶ったフラッグフットボール大会だ。普段の真剣な姿とはうってかわり、選手もスタッフも現役も新入生も関係なく、とてつもなくはしゃぎ、盛り上がるのがGRAMPUS新歓の特徴である。初めはアメフトなんて興味がないと言っていた新入生がGRAMPUSのチームとしての魅力を感じ取ってくれて、次々と入部を決めてくれたのがすごく嬉しかった。
印象的な試合は?
前年度秋シーズンの最終戦、信州大学戦だ。2年間まともに試合ができず苦しんだ先輩達の最後の試合。個人としてはO#リーダー、D#リーダー、副将と、3人もの先輩を担当選手に持っており、その先輩達のプレイをみられるのも最後と思うと少し残念な思いがあった。特にそのうちの1人の選手は、怪我の影響でフルで試合に参加したことがなかった。この試合では絶対に最初から最後までフィールドを駆け回って欲しい。そんな思いが強く、できる限り全ての準備を尽くしてきた。その結果、その選手は最後まで退場することなく、コートで相手を圧倒し続けた。TRとして、自分が任せてもらっている役割の責任の重さを改めて感じ、身が引き締まる思いがした。
みんなでやりたいことは?
目標である東海制覇を果たし、全国の舞台で最高の試合をして、その後みんなで打ち上げをしたい!コロナ禍でチーム全体で集まる機会がほとんどなかった。試合を終えて、普段は本気でぶつかり合い、時には言い合いをすることもあるチームメイトをそれぞれ労いながら、チーム全員で打ち上げができたら、最高だなと思う。
秋シーズンに向けての意気込みを教えてください!
必ず目標である東海制覇を果たす。そしてスローガンである”This is us”が示すように、日本中にGRAMPUSの名を轟かせる。そのために練習内外に関わらず全てで妥協しない。TRとしては、選手が万全な状態で試合に出られるように怪我予防、ケアにより一層注力していく。
4年間の集大成と言えるように、最大限の準備を行い必ず勝つ!!!
※本記事に掲載されている写真は、ご本人から直接ご提供いただいたものです。