島根大学 硬式野球部 選手兼監督 谷雄斗(たにゆうと)
高いレベルで野球がしたい
大学でも野球を続けた理由について聞いた。「小学校から野球を続け、目標としていた高校野球を終えたときに、まだ野球がしたいという気持ちが強く残っていたため大学に入っても硬式野球に入ろうと思いました。僕たちの年代の高校野球は3年生の春からコロナが流行し始め、最後の半年間はまともに野球すらできない期間が多くありました。そのことから最後の大会や練習などを燃え尽きずに高校野球を終えたことは大きな要因になったと思います。また、大学野球は元から少し興味があり、打者は高校野球の金属バットから木製バットへと変わり、全体的な野球のレベルも上がるため、高いレベルで野球がしたいという気持ちも出てきたので続けることを決意したと思います。」
勝てなかった試合を勝ち切れるチーム
来シーズンの目標は、「リーグ勝率5割以上」だ。
「今リーグは監督代行としての初めてのリーグで探り探りの部分が多く、リーグ戦を戦っていく中で得ていくものが多くありました。しかし、リーグ序盤は自分の指示と選手たちの考え方のすり合わせの時間があり、うまくチームとして機能しない場面も多くありました。そのため、来リーグでは準備をしっかりと行った上で監督である自分と選手の呼吸を合わせ、勝てなかった試合を勝ち切れるチーム作りを行っていきたいと考えています。」
理想の監督像と選手像
理想の監督像
「理想の監督像はどんな場面でも焦らず、試合でのターニングポイントを見逃さずに素早く判断できるような監督です。これらの理想を現実にするためには数多くの経験が必要不可欠であると考えます。失敗を恐れて保守的な指示を出すだけでなく、時には思い切った判断をとることで、その判断が良かったのか、悪かったのかを知ることができ、次の指示につながっていくと思います。」
理想の選手像
「理想の選手像は試合が決まる場面で自分のプレーを貫くことができる選手です。どうしてもチャンスの場面での打席やピンチの場面での守備は消極的なプレーになってしまうことがあるのですが、その場面で自分のプレースタイルを崩さずに積極的なプレーをできるようになりたいと思っています。」
あきらめずに挑戦
谷は、中学生の時から高校2年生まで投手を続けてきたが、高校2年の時に怪我をしてしまい、そこから怪我が回復しても自分の投球をすることが難しくなり、成績も下がっていった。その時の事をこう話す。「当時の顧問の先生に野手に転向することを勧められ、そこから野手として挑戦することになりました。冬の間に野手として練習に励み、高校3年の春にはレギュラーを掴むことができましたが、コロナで満足できるほど活躍することはできませんでした。しかし、冬の練習やコロナの期間で成長した感覚は自分の中でも自信となり、高いレベルでしたいと大学野球を続けるきっかけになりました。投手を辞めたときにあきらめずに挑戦したからこそ、今があると思います。」
勝てるチームへ
谷に注目してほしいポイントについて聞いた。「チームとしてはチーム力の向上です。現在は個々のレベルが高い人は多いですが、勝てるチームには程遠いと思います。チームとして良い成績を出すためには打線の繋がりや守備の連係が重要になります。そのためにはこの冬から春の期間にかけて個人の技術向上に加え、チーム練習に力を入れて取り組み、勝てるチームとして来リーグに臨みたいと思います。」
最後に
来リーグは自分たちの学年全員が揃って挑戦できる最後のシーズンだと思うので、悔いのないような試合をしていきたいと思います。応援よろしくお願いします!
※本記事に掲載されている写真は、ご本人から直接ご提供いただいたものです。