『可能性しかない』富山大学アメリカンフットボール部「FIRE BULLS」OL/DL主将の藤田陸玖(フジタリク)はチームに可能性を感じている。
新たな挑戦
中学・高校と柔道に打ち込んできた藤田は、自分の中で満足したということもあり大学では何か違うスポーツを始めたいと考えていた。そんな時にアメフト部の新歓で面白い話を聞いた。「アメフトにはボールを触らなくていいポジションがあり、相手とぶつかって倒せばいい」ということを先輩から聞いた藤田はすぐに練習見学に足を運んだ。すると想像以上にプレーが激しく、何よりかっこよく見えた。そして自分もこの世界で勝負してみたいと思い入部を決意した。
最高の仲間と挑む秋シーズン
1年生の時は20人位部員もおり、秋シーズンを迎えることができたが、2・3年時にはコロナウィルスの影響もあり、試合ができるほどの部員が集まらなった。4年になり先輩の指名で、藤田が主将に選ばれた。不安は無かったのか?と質問をすると「苦しい時も一緒に乗り越えた最高の仲間が僕にはいるんです。部員が少ないからこその絆があるので引き受けました」照れるように笑って、藤田がそう明かした。
可能性の塊
富山大学アメフト部の半数以上は一年生だ。藤田はこの状況をプラスに捉えている。「一年生が多いと言うことは、チーム自体が可能性の塊だと考えています。後退することはなく、進化し前進し続けるしかない、その前進するスピードが重要だと思っています。今年の一年生は、自ら質問に来ることがとても多く、期待しています。秋に全員の力が開花し勝てるイメージはできています。」と話してくれた。
アメフトが生活の中心
常にアメフトのことを考えている。新入生が部員の半分以上を占め、週4日しか練習ができないという中でどうやって他のチームとの力の差を埋めるかと考えた時、部活の時間中はもちろんのこと、普段もアメフトのためになることを考え行動するしかない。具体的には動画を見て学び、知識をつけ、ウエイトトレーニングを行い、食事での体づくりを徹底した。主将の藤田の秋シーズンへの想いが強いことが話していて伝わってきた。
最後に
今年は3年ぶりに秋シーズンを迎えることができます。私たちは常に挑戦者という立場で挑むため他のチームより失うものもなく大胆にプレーできると考えています。上級生が少なく苦しい場面も多くなると思いますが、一人一人が自分のできるベストを尽くしてプレーすることで勝利を手繰り寄せることができると思います。今年は一味も二味も違う「FIRE BULLS」が勝利を掴みます。
※本記事に掲載されている写真は、ご本人から直接ご提供いただいたものです。